サウジアラビアの本当の宝物は、石油でも天然 ガスでもなく、人材です。

明治維新の際、日本では人材育成に力が注がれ ましたが、日本が明治維新の時に歩んだような道を、現在サウジアラビアが歩んでいます。

アラブ世界の中で見ると、サウジアラビアの大学は、世界ランキングから見ても非常に高い位置にあると言えます。しかし、それに甘んじることなく、これから更なる発展を成し遂げる意志がサウジアラビアにはあります。

現在まで、日本とサウジアラビアの協力の下、多くの石油化学・プラント・工業をテーマにした合弁企業が設立されてきましたが、今後は石油・自動車に加えて、文化・教育・科学技術をテーマにした協力が必要だと思われます。その為、近年国を挙げて科学技術分野の強化に取り組んでおり、人材育成に特に注力しています。その一環として、2005年に本国政府により新たな奨学金制度である「アブドラ国王奨学金プログラム」が開始され、毎年多くのサウジ人学生がこの奨学金プログラムを利用して来日しております。これにとどまらず、日本―サウジアラビア大学間の協力、技術交流が両国にとって必要だと思われます。

今後、文化部としましては、日本の各大学・研究機関・企業と人材開発や知的交流をテーマとした協力の実現に貢献して参りたいと思います。留学生の受入れや学術協力、ワークショップ、シンポジウム、共同R&D、トレーニングプログラム、MOUやプロジェクトベースでの協力、契約などと言った様々なアプローチから、日本とサウジアラビアの戦略的パートナーシップ構築に努めることができれば幸いです。

今後、日本とサウジアラビアの関係がますます発展し、いっそう強化されることを心から願っております。

文化アタッシェ

Dr. Eng. イサム・ブカーリ